エコダ・デ・ダンス 日本大学芸術学部江古田キャンパス新設記念2010年8月23日〜9月3日
アメリカン・モダンダンスを中心に、舞踊表現の歴史と未来を考察するゼミを開催します。
肉体は、ダンスに拘束されている。振付に、音楽に、衣装に、照明に、拘束されている。私達には本当に、ダンスが見えているのか。緊縛することで、暗転することで、ダンスも肉体も消滅する。超絶のダンス解体論。
ゲスト:山口椿(作家・音楽家・画家)/木野彩子
舞踏は日本のポスト・モダンダンス? 1960年代ニューヨークと東京で、ほとんど同時に登場した新しいダンスについて考える講座です。どちらも美術家や音楽家との共同作業をとおして、展開した表現でした。
バリ島の村々で行われるオダラン(寺院祭)のなかで、日常的な意識の空白状態であるトランスが起こります。それが生起する儀礼の構造を考えながら、身体で表現することの原点をめぐり考えたいと思います。
NY.ジャドソンチャーチのポストモダンダンスの始動は、サンフランシスコのタマルプ山でのアンナ・ハルプリンのワークショップにあった。90歳を過ぎ、ヌーディな映像、風雅なダンスで話題となる彼女が反逆し続けたものは?ゲストと共に辿る。
ゲスト:武藤大祐(舞踊評論家)/エイコ
演出家兼振付家兼パフォーマー兼ピアニスト兼歌手兼作曲家である現代アメリカを代表するアーティスト、メレディス・モンクを巡る講義。メレディスの日本公演制作に携わり、個人的にも親しい講師が、1960年代から独特なアプローチで身体、声といったテーマを希求し続ける彼女の多彩な活動を、貴重な作品映像を見せながら辿ります。
彼の書く学際的な舞踊評論は、舞踊以外の分野で読まれ、舞踊への関心を高めた。日本の舞踊の国際化を提唱し、数々の交流事業に携わった。しかし彼は1997年、60歳で亡くなった。多忙を極めた彼の舞踊人生を回顧する。
身体運動の不均衡を最小に押さえる努力が倫理でしょうか。そして、エティカ(倫理)を十分に把握しながら、一方で、不均衡に耐え、それと戦いながら生を持続〜舞っていくのでしょう。誰にも分かりやすい入り口は、中枢にあたる呼吸ですが、それが、身体の軸と融合することを目指していきたいものです。